ケーキ屋は閉店後 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-01-10

[]これからあなたを見捨てるよ、と宣言するように これからあなたを見捨てるよ、と宣言するように - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク

本人はそんなつもりがないとわかっているのに。

ああこのひとは今、近い、あるいは遠い将来において、私を見捨てるよ、さよならするよ、と言っているのじゃないかしら、と思ってしまうときがある。


「ぼくは何も考えないでいい存在になりたい。人形とか、石とか、そういうものに。今すぐ」

あなたが石や人形になったら、私は誰と話せばいいの、生きて動いて微笑んでくれるあなたを失う私のサミシサは、あなたにとっては問題ではないの?


「おれは長生きをするつもりはないし。そうね、五十まで生きるつもりもない。四十までは生きるだろうけど」

だとするとあなたが私の傍にいてくれるのは、あと数年だけなのね。それが過ぎたらあなたは完璧に完全にいなくなってしまうのね? 生きてさえいてくれれば、再会を期待することもできるのに。


わかってるわかってる、誰よりもさみしいのはあなたたち自身なんだよね? さみしくてやりきれなくて、だから消えてしまいたいのね?

そうすれば、もうこれ以上誰かのせいでさみしくなることもないのだし。


だから私はよけい悲しいのだけど。

失うのはさみしいと感じるほどに、私はあなたたちから、いろんなものをもらっているのだから。

同じだけのものを返せればいいのにね。

そうすればきっと、あなたたちはそんなに急いで去ろうとしなくなるのじゃないかしら、立ち止まってくれるのじゃないかしら、と思うからせめて私は笑う。

そうすることであなたと一緒にいるのは楽しいよ、と伝える。

じゅうぶんに返しきれなくて、ごめんね。

ゲスト



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