ケーキ屋は閉店後 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-12-02

いやそのたとえ話はどうよ いやそのたとえ話はどうよ - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク

「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれが時々読んでいるブログで、サリンジャー文学話が展開されていると思ったら、いつの間にか企画AVの撮影抜きバージョン話になっていた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

陽性転移を引き受ける覚悟だとか善意を装った悪意だとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」


そうなんですよ、世の中にはアダルト業者でもないのに

「ネットの向こうのあなたのセックスに、金を出すから関与させてください」

とおっしゃる方もいるのです。ほとんど処女ものAV世界だと思いました。見たこと無いけど。

処女AVはあれはあれでたぶん良いモノというか、需要は当然あるし、出演なさる女性たちもそれがきっかけで人生ブレイクスルーを果たしたりすることもあるんだと思いますので、私はそういうのもアリかなと思っていますが。

私、加藤鷹さんは尊敬していますし、高橋がなりさんもすごいと思っていますし、『AV列伝』はいいマンガだし。


でもなあ。今この流れは正直嫌な気持ち。

なんといったらいいんでしょう、本当は一般の芸能界デビューして、普通女優さんになりたいと思っている女優さんに

「これもブレイクするきっかけの一つだよ、まずはこういう“大人向け”の仕事もこなさなきゃ」

と囁いているプロデューサーを見る気持ち。

AV業界で売れてしまえば売れてしまうほど、一般の女優さんとして成功する可能性は低くなるんですよね普通は。例外もいるけど、所詮例外としか言いようがないくらいわずかでしょ。

女優として売れるために「私、グラビアくらいならいけます。水着写真がんばります」と懸命に売り込んできた女性に、

「じゃあ水着も脱いで裸になって、セックスシーン撮られたって平気でしょ」

と話を発展させている人間を見たら、私は嫌な気分になりますよ。

でもでも女優さんは売れるためのチャンスを掴むべくほんとにほんとに頑張っているから、プロデューサーは自分にチャンスをくれるひとだと信じて、ぜんぜん悪く思わなかったりしてね。はい、がんばります、とか言っちゃって。

「本人がいいと言っているんだから外野がごちゃごちゃ言うんじゃない。本人は納得してやっている」

とか言い出すプロデューサー

ふうん……わかりました、止めませんよ、そんな資格はないし。でも私がそのプロデューサー人間的評価を大幅に低く見積もり直すことも止められないでしょう。


自分を受け止めて承認してくれる男性に愛されたい、と懸命になっている女性

「金を出すから、これからセックスする人間同士の顔合わせを見物させてよ。いい男がくるかもしれないじゃん?」

と囁くなんて。

賭けてもいいと思うんですが、そんな会合に名乗り出てやってくる男性がまともである可能性はかなり低いでしょ……例外もいるかもしれないけど所詮例外としか言いようがないくらいわずかっつーか、来る可能性が低すぎるでしょ。

むしろまともな男性が引いちゃって今後近寄ってこない可能性のほうが高いでしょ……彼女が本当に求めている物から、余計遠ざかってしまうことが大いにあり得るでしょ……

AVに一度出ちゃったばかりに、それが話題になって売れちゃったばかりに、夢見ていた一般の女優さんになれなくなってしまった、という女性を見たら、私は自己責任だよなあ、と思いつつも、暗くてかなしい気持ちになりますよ。


お前らだって同じ野次馬、ひとのことは言えないだろ、と言われてしまうかもしれませんが、きれいな野次馬なんていないのかもしれませんが。

でもね、AVのたとえを続けさせてもらうと、本当に本物の盗撮ものとか、女優さんを強姦致傷して撮影されたバッキープランニングのものとかは、私は絶対見たくないですよ。

私が仮にAVを撮る立場になったら、女優さんにはちゃんと撮影の内容は説明して、彼女がすべて納得してくれたものだけを撮りますよ。一般の女優さんを目指している女性には、リスクを説明して、出ない方がいいと言いますよ。盗撮とかもしないですよ。

同じAV見ている人間じゃないか、同じAV撮っている人間じゃないか、お前らだけお綺麗なつもりか?

いいえ、お綺麗なつもりじゃあないですよ。でもだからといって、そんな風に何もかも一緒くたにしてしまったら、万引き犯も連続殺人犯も全部同じ犯罪者になってしまう。

島本和彦流に言うならば、心に棚を作ることも、時には人生、必要なんだと思いますわ。


あと、個人的にはライ麦畑のキャッチャーの話すげー好きなんで、をバッキープランニングAV作品みたいなものを作ろうとする試みの前フリに使われてしまって、かなりびっくりしました。

誤魔化す、という言葉は、ゴマをかければ何でも上品で美味しい味に思えてくるから、というのが由来、と聞いたことがありますが、サリンジャーゴマですか。


ごめんなさい

なれないグループ日記使ったら、誤ってトラバを三重送信してしまいました。ごめんなさい。ほんとごめんなさい。

d:id:sho_taさん、是非とも削除してくださいませ。申し訳ございませんでした。

2007-01-10

[]これからあなたを見捨てるよ、と宣言するように これからあなたを見捨てるよ、と宣言するように - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク

本人はそんなつもりがないとわかっているのに。

ああこのひとは今、近い、あるいは遠い将来において、私を見捨てるよ、さよならするよ、と言っているのじゃないかしら、と思ってしまうときがある。


「ぼくは何も考えないでいい存在になりたい。人形とか、石とか、そういうものに。今すぐ」

あなたが石や人形になったら、私は誰と話せばいいの、生きて動いて微笑んでくれるあなたを失う私のサミシサは、あなたにとっては問題ではないの?


「おれは長生きをするつもりはないし。そうね、五十まで生きるつもりもない。四十までは生きるだろうけど」

だとするとあなたが私の傍にいてくれるのは、あと数年だけなのね。それが過ぎたらあなたは完璧に完全にいなくなってしまうのね? 生きてさえいてくれれば、再会を期待することもできるのに。


わかってるわかってる、誰よりもさみしいのはあなたたち自身なんだよね? さみしくてやりきれなくて、だから消えてしまいたいのね?

そうすれば、もうこれ以上誰かのせいでさみしくなることもないのだし。


だから私はよけい悲しいのだけど。

失うのはさみしいと感じるほどに、私はあなたたちから、いろんなものをもらっているのだから。

同じだけのものを返せればいいのにね。

そうすればきっと、あなたたちはそんなに急いで去ろうとしなくなるのじゃないかしら、立ち止まってくれるのじゃないかしら、と思うからせめて私は笑う。

そうすることであなたと一緒にいるのは楽しいよ、と伝える。

じゅうぶんに返しきれなくて、ごめんね。

2007-01-05

[]ああまずい ああまずい - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク

仕事中に泣きそうになるってのはまずいだろ。基本的に。というか応用的にも。なにをやっているのだ私よ。


[]何時間何時間も - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク

諦めろ諦めろ諦めろと、自分に言い聞かせ続けていたら、あまりにも諦めきれない自分に気付いてしまって、不意に楽になった。

諦めることを、諦めてしまったのだ。


泣いたり怒ったり傷ついたりしながら生きていくのが嫌だから諦めようとするわけだけど、「諦める」という行為自体が、カナシミとイカリをもたらして、結局ざっくり傷ついてしまうのだよなあ、という理屈。まちがってる? だとしても別にいいよ。


[]よるの底 よるの底 - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク

私たちがあかりを灯すから、夜の底はいつも明るい。

どこまでも闇を潜っていけばいつか、地表を覆うきらめくあかりに辿り着くのだ。

そのことを忘れないようにしよう。忘れないように、したい。

2006-12-24

[]救われないのが我が望み 救われないのが我が望み - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク


ぐるぐると夜の中に気持ちが落ち込んでいく。

ちょうどそのとき、電話をかけてきたひとがいた。

ロイさんが大丈夫かな、と思ったから。気になったから。助けになりたかったから。

耳に優しく響く声を聞きながら、私は礼を述べる。

ありがとう


ありがとう


私が泣いていたのは本当で、だからこそそんなときに、そんな理由で電話をくれたことにはとてもとてもびっくりして、これはナニカを推し進める決定的な第一歩になるのかもしれない、と思ってしまうけど。


私は本当に救われたかったのだろうか?

親切なダレカ、思いやりがあって私のことを考えてくれるダレカに、この手を引かれたかったのだろうか?


違う。

ような気がする。


私は一人きりどこまでも落ちていきたかったような気がするし、一人でも浮上できる自分を見たいと、強く願っていた。それができる自分を知っているつもりでいた。

私は浮上する。私は前を向く。私は歩き出す。自分一人の力で、ソレが出来る。

そういう自分を、信じさせてくれ。


もちろん助けを貰えたことには感謝しているし、カラダが舞い上がるように軽くあたたかくなったのも本当だけれども。


私が一人で浮上する力を奪ったりしないで、一人で落ちていく過程を途中で止めたりしないで、なんて思ったりするこの私は本当に手に負えない、厄介な人間なのだろう。

2006-12-16

[]ゆっくりと12月のあかりが灯り始め ゆっくりと12月のあかりが灯り始め - ケーキ屋は閉店後 を含むブックマーク


もうすぐ今年も終わる。終わってしまうのだなあと思う。


今年は私にとって、今までの人生で一番いろんなことがあった年だったように思う。

あたしは今すぐ目の前のベランダから飛び降りたほうがいいんじゃないかと思ったことが五回くらいあって、あの瞬間は本当に怖かった。

気持ちは奇妙に落ち着いている。スーパーにんじんを手にとって、かごに入れるかどうか迷うときと同じくらいの何気なさで、ベランダの手すりを乗り越えることの是非について、私は考え込んでいた。

結局、立ち上がって窓に歩み寄り、更にその窓を開けて、ベランダの手すりに手足をかける、その過程と労力を考えただけで、私の気持ちは挫けてしまった。

なんせあのときの私は、ベッドに横たわったままぴくりとも動けず、かといって眠りに落ちそうになるとその瞬間に胸の奥から真っ黒な不安と恐怖のかたまりがわき上がってくるので眠ることも出来ず、ただただ窓ガラスの向こうの空を眺めて過ごしていたのだから。

そういうことが、一度ならずあった。今年はそういう年だった。


電車の中。

私の顔を、周囲の人々がぎょっとした顔で覗き込むので、何が起きたのか疑問に思って頬に手をやり、そこで初めて自分が泣いているのに気付いたことがあった。

泣きやまなくちゃ、そう思っているのに、涙は決して止まらず、そのうち何もかもがどうでもよくなってしまったことが。

みんなにじろじろ見られるくらい、何の問題でもない。本当の問題というのはもっと他にあって、それは本当の本当にどうしようもなくて、それに比べればこんなのどうだっていいじゃない。

私は自分がそういうものの考え方をすることがあるのだと、初めて知った。


今年はそういう年だった。

楽しいこともたくさんあったよ。嬉しいことも、幸せなことも、たくさんたくさんあったよ。

ただまあ、今年はそういう年だった。

そのくらいのこと、あなたは判っていると思ったのにね。